システィーナ礼拝堂で感じた「旅に出る意味」
大聖堂を出た後は、隣接のバチカン博物館とシスティーナ礼拝堂へ。
通路にまで銅像がびっしり・天井にまで絵画がびっしり こんな展示の仕方、日本の美術館では見たことがなくて 「ヨーロッパの美術館ってなんなの!?」と衝撃を受けました! そして天井の絵の見すぎで、首が痛くなるという… 笑
さてさて、バチカン博物館の中の数々の宝物の中で絶対に見なくてはいけないのが システィーナ礼拝堂の「最後の審判」。
(残念ながら、礼拝堂の中は撮影禁止なので写真はないのですが…)
ここでまたバチカンが教えてくれました。
ネットや本でいくらでも情報収集できる時代だけど、 やっぱり本物を見なきゃだめだって。
「最後の審判」も、教科書で見て「書き込みが細かくてすごいなー」 ぐらいの感想は抱いたけど、
実際にその絵が置かれた場所に行って、 実物を見て、 はじめてわかったことがたくさんありました。
まずなによりその大きさに驚愕。 絵というかむしろ、巨大壁画! みなさま一度ぜひ本物をみてほしい。 実際の大きさでみると、この「最後の審判」という作品が ただの絵じゃなく一大スペクタクルに見えてきます。 そしてそんな一大スペクタルを背中に背負うように、 礼拝堂の中央に十字にかけられたキリスト像。
(画像は引用。 ↑下中央にキリスト像が少しだけ写ってます)
この絵とキリスト像を二つを重ねて鑑賞すると
「これだけの業を、たった一人の小さな体で背負ってるんだ」 なんて、
本を見てるだけのときには、考えもしなかったことを感じたのです。
海を越えて、この絵が置かれた場所に足を運んで、 自分の目と体をつかって鑑賞してみて、
はじめて感じる、絵の意味や価値。
お金と時間をどんと注ぎ込んで旅に出る意味って、
たぶんこういう感覚を体験するためなんだろうなって思いました。
ありがとうバチカン。 旅する意味を教えてくれてありがとう。
このときのことは、今日までずっと覚えているよ。
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