おじいちゃんドクターが営む素敵ビストロ「フィルマン・ル・バルビエ」

パリのホテル（やっぱりまた郊外 笑。今度は普通のツインルームでした）に到着すると

荷物を部屋に投げ入れて最寄り駅にダッシュ！ 一路、パリ市内を目指します！ なぜかって？ 「パリで一度位はちゃんとしたお店でゆっくり夕食をとりたい！」と話してて この旅で唯一ちゃんと予約したレストランでのディナーがこの日だったのです！

18時からの予約なのに、ホテルを出たのは17時過ぎ。結構ギリギリでした； ＊　＊　＊　＊　＊ C線のPont de l’Alma駅を降りて徒歩数分。 夜のパリは、街灯がともるだけで人通りもまばら… 知らない街の夜の景色に若干びくつきながらも地図を頼りにお店を探します。 確か青と白の爽やかな外観が目印だったのですが… あっ！あった！ 

FIRMIN le barbier

（フィルマン・ル・バルビエ） 

rue de Monttessuy 75007 Paris 営業時間: 12:00～14:30 / 19:00～22:30 定休日 : 月、火Lunch、土Lunch アクセス : 9番線 Alma-Marceau / RER・C線 Pont de l’Alma 雑誌「FIGARO」のパリのビストロ特集に載ってたお店です。 よかったー！なんとかたどりつけたー (；д；) ほっとしてお店のドアを押すと、すでに２組程なごやかに食事を楽しんでいました。 

ここのオーナーで、店名にもその名がつくフィルマンさんは、前職がなんと外科医！ 定年を迎え白衣を脱いだ後、かねてからの念願だったビストロをオープンされたのです。 優しい笑顔が素敵！と雑誌やウェブでも評判だったのですが、このフィルマンさん… その噂にたがわぬ、穏やかな物腰の、優しいおじいちゃまでした。 お店に入ってにっこり出迎えてもらった瞬間、 私もKちゃんもいっぺんにそのトリコに。 フィルマンさんの、優しさというか、安心感というか、穏やかさというか… とにかく彼がまとう雰囲気が凄くあったかくて心地よくて。 他のお客様のテーブルも、なごやかでくつろいだ雰囲気で。 スタッフのお姉さんも、リラックスした所作にほがらかな笑顔がとても素敵で。 お店全体が、なんだかとてもおだやかな幸せに包まれていたのです。 テーブルにつくと、 フィルマンさんが「いらっしゃい」とワインリストを持ってやってきてくれました。 言葉がわからない私たちが、ワインリストを見て「うーん…」と悩んでると 「ずいぶん悩んでるね。どんなワインが飲みたいの？」と笑顔で聞きにきてくれました。 「えーと、メインにお肉が食べたくて、それに合うしっかりした赤ワインが飲みたいの」 と拙い英語でたどたどしく伝えると、 「うんうん。そうかそうか。 それならきっとこのワインがいいと思うけど…順番にどんなワインか説明するね」 と、おすすめのワインがどれか、 リストの上から一つ一つ、外国人の私たちにもわかるように、 ゆっくりとわかりやすい英語で説明してくれたのでした。 きっとお医者さん時代も、こうやって患者さんに寄り添うように、 体の状態や治療法を丁寧に説明してあげてたんだろうな。と感じました。 ドクター、私、ドクターの病院だったら一生通うわ…！（惚） そんな素敵な接客の上に、出てきた料理もとてもおいしい！ メインのお肉料理には、牛肉の赤ワイン煮込みを頼んだのですが、 ソースのコクが深いこと、そしてまろやかなこと。 おすすめしてもらった赤ワインとも相性ピッタリで、 もう何から何まで幸せな気分で夕食の時間を過ごすことができました。 帰るときには、すっかりフィルマンさんのファンになってしまった私たち。 「本当のおじいちゃんみたい！ 絶対またくるね！ ありがとう！」 と 帰り際に心から感謝の意を述べました。 たどたどしい英語だったから、どこまで伝わったか不安ですが 笑 フィルマンさんはお店の外まで見送りをしてくれて 「遠いところよくきたね。おいしく食べてくれて私もうれしいよ。またおいで」 とそっと肩を抱いてくれました。 その所作がまた優しいんだな…… 最後まで素敵なおじいちゃま！ すっかりフィルマンさんの孫娘気分でお別れの挨拶をして、お店を後にしました。 

また来たいね！すごくいいお店だったね！と、きゃいきゃいしながら歩いてると、 目の前になんと！ 

エッフェル塔ー！！ こんなに近くだったなんて！ もうこの旅では見れないと思ってたから、うれしい…！ しかもライトアップされてこんなに綺麗な瞬間に見れるなんて。 フライトが遅れたときはどうなるかと思ったけど、 幸せいっぱいのほくほく気分で1日を終えることができました。 パリ、なんだかとってもいい街な予感がします。 

明日からの観光に胸をときめかせながら、おやすみなさい。